BR(ブルーラジカル)治療(自費歯周病治療)

HOME | 診療情報 | BR(ブルーラジカル)治療(自費歯周病治療)

ブルーラジカル治療は、重度の歯周病をターゲットとした、日本初の革新的な歯周病治療法です。

東北大学が約17年かけて開発し、厚生労働省から「歯周治療・歯周炎・歯周ポケットの殺菌・スケーリング」の効能で認証を受けた、世界初の歯周病治療器「ブルーラジカル P-01」を使用します。
 
※ブルーラジカル治療は自費治療となります。
※当院でのブルーラジカル治療は令和7年11月の開始を予定しております。

ブルーラジカル治療の仕組み

 
 

ブルーラジカル治療の主な仕組みは以下の通りです。

  1. 過酸化水素水の注入: 歯周ポケット内に3%の過酸化水素水(オキシドール)を注入します。
  2. 青色レーザーの照射: 波長405nmの青色レーザーを照射します。
  3. ヒドロキシルラジカル(活性酸素)の発生: 過酸化水素水と青色レーザーの反応により、強力な酸化作用を持つヒドロキシルラジカルが発生します。
  4. 細菌の殺菌: 発生したヒドロキシルラジカルが、歯周病の原因となる口腔細菌(歯周病菌や虫歯菌など)を効果的に破壊・殺菌します。
  5. 超音波振動との併用: 専用のチップが超音波振動することで、歯石やプラーク(歯垢)を物理的に除去するのと同時に、ラジカル殺菌を行います。

 
これにより、歯周ポケット内の細菌膜(バイオフィルム)を破壊し、従来の治療では届きにくかった深部の細菌まで殺菌することが可能になります。

特徴とメリット

 

  1. 高い殺菌効果: 歯周病菌を99.99%殺菌する強力な効果が期待できます。

  2. 非外科的治療: メスや縫合を伴う外科処置が不要なため、痛みや腫れ、出血が最小限に抑えられます。患者さんの負担が軽減されます。

  3. 耐性菌リスクがない: 薬剤を使用しないため、抗菌薬による耐性菌の発生リスクが極めて低いとされています。

  4. 深部まで殺菌: 通常のスケーリングでは除去しきれない、歯周ポケットの深部の細菌にもアプローチできます。

  5. 炎症の改善・歯周ポケットの減少: 歯ぐきの腫れや出血、膿の減少、歯周ポケットの深さの改善が期待できます。

  6. 口臭予防: 歯周病菌が減少することで、口臭の軽減にも繋がります。

  7. 安全性が高い: 人体への影響がほとんどないことが治験で実証されています。

 
 

副作用と注意点

  1. 保険適用外: 現在、ブルーラジカル治療は保険適用外であり、自由診療となります。

  2. 一時的な歯茎の変色: 治療後、処置した歯茎が一時的に白くなることがありますが、通常は1日程度で元に戻ります。

  3. 軽度の痛み・違和感: 術後に軽い違和感や痛みを感じることがありますが、一時的なもので通常はすぐに治まります。

  4. 骨の再生はできない: 歯周病菌を殺菌し進行を抑制することはできますが、失われた歯槽骨を再生する効果はありません。重度の場合は、他の再生療法と組み合わせる必要がある場合があります。

  5. 個人差と継続的なメンテナンス: 効果には個人差があり、治療後も定期的なメンテナンスや適切な口腔ケアが重要です。根本的な原因(噛み合わせなど)が解決されないと再発のリスクもあります。

  6. 適用できない場合: 局所麻酔アレルギーのある方、光過敏症の方、妊娠されている方、無カタラーゼ症の方、ペースメーカーを使用されている方などは治療を受けられない場合があります。

 
ブルーラジカル治療は、特に中等度から重度の歯周病に悩む方で、従来の治療法では改善が難しい場合や、外科的処置を避けたい場合に有効な選択肢として注目されています。

BR治療料金

 
  処置内容 施術料(税込み)
ブルーラジカル治療   歯牙1本あたり  16,500円/本
歯牙5本以上1本あたり 15,400円/本
歯牙10本以上1本あたり 13,200円/本
THP+BR  本数に関わらず1本あたり 11,000円/本

 

歯科ドック料金と付帯費用

 
  処置内容 施術料(税込み)
歯科ドック
  7,700円
 専用チップ購入 BR治療用専用チップ   未定

 

BR再治療料金

 
  処置内容 施術料(税込み)

ブルーラジカル再治療

(半年以内の再治療)

歯牙1本あたり  8,250円/本
歯牙5本以上1本あたり 7,700円/本
歯牙10本以上1本あたり 6,600円/本