ＣＴ検査はナビゲーションシステムです。　
たとえば、車で目的地に向かう時、カーナビをセットします。もちろん、ナビ無しでもたどり着く事は不可能ではありません。が、道に迷えば車を降りて誰かに尋ねないといけないでしょうし、そもそも、尋ねる人さえいない場合は？　勘を頼りに前進するか？或いは立ち止まって途方に暮れるか？何れにせよ、余計な労力と危険が伴うのは確かです。

従来は、パノラマレントゲンを元にインプラントの設計と可否を判断していました。が、人間の骨は平面ではありません。
高さと、幅と、奥行きを持った、三次元構造体です。これをパノラマレントゲンでは、奥行き情報を押しつぶした形にして視覚的に見せていました。それでも百戦錬磨のドクターであれば、色んな情報を読み取る事が出来るのも確かです。しかし、それでもレントゲンの誤読・誤判断の可能性は捨て切れません。

では、どうすれば、立体を立体として診断できるのか？　これはＣＴ検査によって、奥行きを持った情報として視覚的に再構築する以外に手は在りません。

当院でもこれまで、難症例と思われた患者様は、御足労をお願いして協力病院でのＣＴ撮影と診断を行ってきました。
しかしこの度、インプラント希望の患者さんの増加と共に、院内へのＣＴ設置を決断しました。

この院内ＣＴの設置の一番のメリットは、インプラント手術直後に、埋入の状況を客観的に判断できる事に在ります。
打ちっ放しでは無く、ちゃんと検証する事に因り、インプラント自体の予知性もぐんと上がります。
決して安い設備ではありませんが【より安全な手術を患者様に提供する】という、信念の元に導入に踏み切りました。

撮影したデーターは各ユニットで、そのままご説明する事が出来ます。

当院で使用するインプラントは、GC社、Nobel Biocare社　及び　Zimmer Dental社製、この３つだけ。シンプルだけど、信頼のおけるメーカーのインプラントを、大切な患者様に使うと言うコンセプト。
荒瀬歯科医院が考える先進医療です。

現在、歯科用インプラントを製造しているメーカーは、厚労省認可・否認可合わせて、50とも100とも言われる時代。
こんな混迷の時代だからこそ、大切な患者様には、絶対に安全・確実なモノを使う。シンプルだけど、１番大事な事だと、荒瀬歯科医院は考えます。

もちろん、新興メーカーの製品が全て悪いとは言いません。が、そのようなメーカーの中には、数年で会社としての灯火が消えてしまうメーカーも少なからず在ります。どんなに、長期の保証を謳っても、メーカーが跡形も無く消え去ってしまっていては、打つ手がありません。

無くならないメーカーと、いう観点から震災前より導入を進めておりましたＧＣ社製のインプラントを正式導入しました。
ＧＣ社は戦前から日本に在る歯科総合商社であり、世界で使われている歯科材料を多岐にわたり製造販売しております。

ちゃんと歴史と、カスタマー・サポートがしっかりしたメーカーの製品を選ぶ、これも患者様へ対する信頼と尊敬の証です。

Nobel Biocare - Nobel Guide Operation
Nobel Clinician による、ガイド手術に対応。

Nobel Biocare 社のインプラント構築ソフト「Nobel Clinicai」を用いた、ガイド手術に対応。
現在、その安全性と正確性で評価が高いとされる「ガイド手術」。基本的に歯茎を切らない手術を可能とし、失敗の少ないインプラント治療を提供。（切開を全くしない訳ではありません。）